ケアンの首達
完結ケアンの首達
幼くして命を落とした少年が、目を覚ますとそこは辺獄だった。若くして死んだ者たちが辿り着くその場所で、彼に与えられた唯一の務めは、地表の下に無数に横たわる首を埋葬すること。少年は休むことなく、また明確な目的もないまま、その作業を繰り返す。
主人公は、自分があまりにも早く死んでしまったことへの漠然とした悔恨を感じている。しかし、その感情は由来のはっきりしない残響にすぎない。彼はこの場所にどれだけの時間いるのか、なぜここにいるのか、何がその悲しみを生んだのか、何ひとつ覚えていない。
永遠に続く日課に囚われた少年は、自らの存在をめぐる不確かさと、その運命を取り巻く謎に向き合わなければならない。
