
ぼうぼう君
完結ぼうぼう君
三鷹のジブリ美術館で上映される短編アニメーションシリーズ「フィルムぐるぐる」の中で、ぽってりとした燃えるような色の小さな火の悪魔、ぼうぼう君の物語が描かれる。彼の唯一の活動は、炭のかけらを次々とむさぼり食うこと。それは自らの炎の性質を養う行為であり、一片を口にするたびに体はより強く輝き、熱や燃焼との本質的な結びつきを映し出す。
この短編は、燃料を摂取するという日課に没頭するこの精霊のような生き物を追い、尽きることのない食欲と、活動し続けるために炭へ依存する様子を映し出す。しかし、その存在は食べては輝くという繰り返しのサイクルに限られているようで、自らの炎を絶やさないこと以外に、大きな目的は見えてこない。アニメーションは、この火の生き物の本質を素朴に捉え、元素が命を宿す世界への窓を開いてくれる。