
幕末のスパシーボ
完結幕末のスパシーボ
19世紀半ば、徳川幕府は末期を迎えていた。アメリカ海軍によって国境が強制的に開かれた日本は、今度はロシア帝国の旗を掲げる52門のフリゲート艦「ディアナ号」の来航に直面する。
この巨艦に抗う術をほとんど持たない日本は、交渉の席につかざるを得ない。アメリカとの条約を締結したばかりの川路聖謨は、ロシアとも同様の協定を結ぶよう命じられる。しかし、気性の激しい司令官エフィム・プチャーチンとの協議は難航する。議論が長引く中、壊滅的な地震が日本沿岸を襲い、ロシア人と日本人の双方に被害をもたらす。この悲劇が、二つの国を結びつけるきっかけとなるかもしれない。
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