
あらしのよるに
完結あらしのよるに
嵐の夜、若い子ヤギのメイは、廃屋の小屋で雨宿りをする。そこで出会ったのは、同じく雨から逃れてきたオオカミのガブだった。真っ暗闇の中、互いの姿が見えないまま、二人は心を通わせる会話を交わし、再会を約束する。こうして、思いがけない友情が芽生えた。
明るい日のもとで再会した二人は、真実を知る。自分たちが、食う者と食われる者の関係にあるということを。しかし、この根源的な対立にもかかわらず、彼らは約束を守り、自然の摂理と本能に逆らいながら、秘密の友情を育み続ける。
やがて、それぞれの家族にその関係が知られてしまい、メイとガブは群れからの圧力に直面する。そして、自分たちの絆が、それを許さないかに見える世界で生き残れるのかを、問い直さざるを得なくなる。