
アミュレット
完結アミュレット
雑踏に満ちた街角で、若いストリートミュージシャンが物悲しい旋律を奏でる。「アミュレット」と名付けられたその曲には、特別な力があるようだった。耳にした者は忘れていた記憶を呼び覚まされ、あるいは自らの過去との深いつながりを感じるのだった。聴衆の中には、失ったものを必死に取り戻そうとしている一人の少女がおり、彼女はその音楽にたちまち心を奪われる。
その旋律は、二人の間のつかの間でありながらも意味のある出会いを導く糸となる。音の連なりを通して、少女は失われたと思っていた瞬間を追体験し、ミュージシャンは自らの芸術が目に見えない傷を癒やしうることに気づく。しかし時は流れ、曲は終わりに近づいていく。音楽は本当に失われたものを取り戻せるのか、という問いが空気の中に残される。
詩情豊かなアニメーションと包み込むようなサウンドトラックで描かれる本作は、記憶の力、孤独、そして世界の喧騒のただ中で慰めを見いだす希望を探求する。