700グラムの午後
完結700グラムの午後
サボテンの少女は、自分のアパートに引っ越してきたばかり。段ボール箱がまだ片付いていないその親密な空間で、彼女はふと眠りに身を委ねる。まぶたの裏に広がるのは、現実とも非現実ともつかない場所。彼女はそこで、覚醒と夢の境界が溶け合う世界をさまよい始める。
その夢の世界では、現実のルールは何ひとつ通用しない。見慣れた部屋の片隅が異世界への入り口になり、時間も空間もあいまいに揺らぐ。主人公は好奇心に導かれるまま、その不思議な領域を探検していく。しかし歩を進めるほどに、自分の経験していることが単なる夢なのか、それとも別の次元に迷い込んだのか、確信が持てなくなっていく。