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完結66歳の蝉が、日本の近現代史に深い傷跡を残した数々の災厄について、静かな独白を続ける。その声を通して、この虫は広島と長崎への原爆投下と、福島第一原子力発電所の事故との間に、痛切な平行線を描き出す。人間の営みが生み出した二つの破局は、時を隔てながらも同じ問いを投げかける。
蝉は、これらの出来事がもたらした計り知れない結果を一つひとつ検証しながら、地球の未来について根源的な問いを紡いでいく。その語りは、生命のはかなさと、環境破壊や核の惨禍に対する人間の責任について、見る者の心に深い省察を促す。
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