雪景色の中を、一人の少女が茨木のり子の詩を口ずさみながら歩いていく。岡本忠成監督による本作は、もともと3面同時上映の映像として構想され、後に家庭用に再編集された。実験的なアニメーションは抽象的なイメージと詩人の声を重ね合わせ、もの悲しく瞑想的な雰囲気を生み出している。
短編は従来型の物語を追わず、視覚的なモチーフの反復を通して孤独や寒さ、美しさといった感覚を呼び起こす。冬の静けさと、風景を見つめる者の内省が映し出され、主人公の内的な葛藤が解決されることはない。日本の芸術的アニメーション映画の初期の一例である。
登場人物 — 12月のうた
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